エクセル (Excel) での数式の入力 (5分21秒)

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解説動画

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解説内容

ここでは、Excelの強力なパワーの源である「数式」について説明いたします。
まず、数式の基本的な考え方と、続いて、数式の入力方法について説明します。

Excelのセルに入っているものには、大きく分けて2種類あります。
まず最初のものは、いままで入れてきた、「目に見えているとおりのもの」です。
これはわかりやすいのですが、文字や数値などです。
もう一つのものは、目に見えているものを作り出す「手順」が、セルに入っているのですね。
実際に目に見えているものは、その「手順」を「実行した結果」なわけです。
目に見えているものそのものが入っているわけでは、ないのですね。
この、「手順」のことを「数式」といいます。

それでは実際のExcelで、例を見てみましょう。
いま、この D のカラムに、123という値が、上側に1つ、下側に1つ入っています。
見た目では全く同じ、123ですね。ところがこれは実は、
上の方のこのD4のセルのところの123は、値そのものが入っています。
下の方の、D6に入っている123は、実は、計算をした結果、すなわち数式が入っているのですね。
それではどうやって、この見た目全く同じものに見えるものが、
値そのものであるのか、数式であるのか、を区別するのでしょうか。
そのためには、まず調べたいセルをクリックして選択します。
そして、上の方の数式バーを見るのですね。
この、上の方の123の場合には、値そのものですから、数式バーには123と、出ています。
これは値そのものが入っている、ということですね。
下の方の123をクリックしてみます。
そうすると、上の方の数式バーには、「=B6+C6」というものが入っている、ということがわかります。
すなわち数式バーには、セルの中に入っている「正体」が表示されいる、ということですね。
正体を調べるもう一つの方法は、そのセルをダブルクリックしてみることです。
まず上の方をダブルクリックしてみましょう。カチカチ。
そうすると、123そのものが出てきます。
これは編集できる状態ですので、一回、確定するためにエンターを押します。
では下の方の123もダブルクリックしてみましょう。カチカチ。
そうすると、このように、中の正体、数式が、編集できる状態で、表示されます。
しかも、この場合は、2つのセル、左隣の56が入っているセルと67が入っているセルを足す、という処理をしているのですが、
どのセルを参照しているか、「参照」はあとで説明しますけれども、
どのセルを見ているか、ということが、色分けされて、このように表示されます。
ですから視覚的に、どういうことをやっているのか、わかりやすくなっている、ということなのですね。
これも今、編集できる状態になっていますから、このままでエンターを押します。
そうすると元に戻ります。

手順を表したものである「数式」の入力のしかたですが、
まず、セルに半角文字でイコール(「=」)を入力します。
このイコールが、文字や数値と、数式とを区別する「合図」になります。
この半角のイコールを入れた後は、その以後に続けて入力されたものは、数式であるとみなされて、
セルの表示には、その数式を実行した結果が表示されるようになるわけですね。

それでは実際に数式を入れてみましょう。
この56と67を足した結果を、右隣のセルに入れることにします。
まず入れたいセルをクリックして選択します。
そして、半角でイコール(「=」)を入れます。これ以後入れるものは数式になる、ということですね。
この場合、まず56、ですから、56(の入っているセル)をクリック、
そしてこの場合はキーボードで、プラス(「+」)を打ちます。
そして、67の入っているセルをクリックします。
このようにすることによって、そのクリックしたセルの「住所」が自動的に入る、ということになります。
この場合ですとB6とか、C6というのが自動的に入りましたね。
これで終わりですから、終わったらエンターを押します。
これで、数式字体は消えて、さっそく実行されて、
その結果の123というのが、セルに表示されるようになりました。