解説動画
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解説内容
Excelを使って、度数分布表とそのグラフを作ってみましょう。
度数分布表というのは、テストの結果の整理などでよく使われるのですが、この右側の表のように、
0点から5点までの人は0人とか、25点から30点の人は23人とかいうふうに、
ある点数の範囲の中に何人の人が含まれるのか、ということを数えあげて、
それをグラフにする、ということですね。
それによって、たとえば試験の点数がどのように分布しているのか、
どういう傾向があるのか、ということがつかみやすい、と。
そのためによく試験の成績の分析などに使われるわけです。
Excelでこの度数分布表を作るときには、Frequency関数という専用の関数が用意されておりまして、
実質この関数をただ使うだけ、一発でできてしまう、ということなのですが、
このFrequency関数というのはちょっと他の関数と使い方が異なっているので、
そのご紹介も兼ねて、この、度数分布表を作ってみましょう。
ここに、20人分の「試験1」の成績が既に入力されたExcelのファイルが開かれているとします。
これをもとにして、度数分布表とそのグラフを作ってみましょう。
まず、度数分布表を入れるための場所を作らなければなりません。
左側に「階級」、で、Tab。それと「度数」。このように字を入れておいて、
この「階級」のところ、5点刻みで 5,10,15 というふうに入れるのですけれども、
ここで、オートフィルのまたちょっと違った使い方で、このように規則的にできているデータは、楽に作ることができます。
ただしこれは5刻みなので、ひとつずつ増えているわけではないのですね。そのような場合には、
まず最初の5を入れて、エンター、そして10を入れて、エンター、
で、この2つのデータによって、どういうふうにこれから先が作られるのか、もう分かる、となっている場合には、
これからの手が使えるわけです。
2つ入れたら、この2つを選択します。複数のセルを選択するやり方で選択します。
そうしたら、右下のオートフィルのところをつかんで、びゅーっと伸ばしていきますと、
この2つのセルで分かる関係をそのまま延長して、データをこういうふうに作ってくれます。
これで、5点刻みに、100点までつくることができました。
そうしましたら次に、いよいよ度数を計算させます。
まず、このFrequency関数というのは、度数を入れる予定のセルをすべて、複数のセルを選択する要領で選択しておきます。
このように5点の横のところからずーっとドラッグをして、100点の横のところまでこういうふうに、いっぺんにすべて、選択しておきます。
ひとつずつやってはいけません。
こういうふうにしたら、関数を入れますのでこの「fx」ボタンをクリックします。
たぶん、最初はこの「最近使用した関数」というのが出てくると思いますが、
この中に無ければ、「統計」関数の中に入っています。
「統計」関数のFから始まる「Frequency」という関数を探してクリックしてOK、ですね。
そうしますと、2つ、データを要求されます。
まず上の方の、「データ配列」というのは何かというと、これから度数を計算する点数たち、
どの点数の集合から度数分布を計算するのか、ということですので、
この場合ですと試験1の50点から53点までのところをすべて、囲んでやればよい、ということになります。
ですので複数セルの選択の要領で、こういうふうに試験1の20個の点数を選んで、
マウスのボタンをはなすと、自動的にこのように(セル範囲が)入ります。
次に下側の「区間配列」というものなのですが、これは先ほどの目的の度数分布表の、階級のところです。
5点10点…というふうに刻んだ、あの分類のしかた、これを与えてやる、ということになります。
いまちょっとこのダイアログボックスに隠れていて見にくいので、
この「区間配列」の右側のアイコンをクリックして、ちょっと(ダイアログボックスを)小さくしますね。
そうしたら、選ぶべきところはこの階級と書いてある下の「5」というところから
100点の「100」のところまでを囲んでマウスのボタンをはなします。
そして、右側のアイコンをもう一回クリックするともとに戻ります。
最後、ここがちょっと気をつける必要があるのですが、このFrequency関数はちょっと変わっていて、
このままOKを押してはいけません。CtrlキーとShiftキーを両方押しながら、
このOKボタンをクリックします。
そうするといっぺんに、このように、度数のところに一度に全部、値が入ります。
これで値としてはできあがりですね。表はできあがりです。
次に、この表に基づいたグラフを作ってみましょう。
棒グラフの形で、ですね。「ヒストグラム」というものですけれども。
この場合、この階級の方を横軸にする必要があるのですすけれども、
数字ですので、データと間違ってグラフを作ってしまう、ということがあるので、
その辺を考えて、まず最初にこの度数のところだけ、「度数」という文字を含めてすべての度数のデータだけを、
こういうふうに選択して、「グラフウィザード」をクリックします。
で、形式は「縦棒」グラフ、最初のこの形式でよいですので、「次へ」といきますね。
そうしたら、この2枚目のところで、この「系列」タブというのをクリックして、
一番下の「項目軸ラベルに使用」、これの指定をします。
右側のアイコンをクリックして、この「5」のところから「100」のところまでを横軸のラベルに使ってくださいね、
というふうに、教えてあげます。
で、また、この右側のアイコンをクリック、ですね。
そうしたら、「次へ」いきます。
これも大体よいですから「次へ」で、「完了」です。
そうすると、このようにグラフを作ってくれます。
大きさを調整したり、「度数」の凡例を調整したり、と、
細かいデザインの調整を行って、見栄えを整えていく、ということになります。
フォントもちょっと大きいですので、10ポイントに取り替えてやると、
だんだんそれらしくなってまいります。
これでだいたいできあがりですかね。
ちょっと 4.5 なんていう値が出てきていますが、このへんも、軸の上をダブルクリックしてやって
「目盛」のところを、最大値を5にして、目盛の間隔を1に、というふうに指定してやると、
このように素直なグラフになります。
これでできあがりです。