webのしくみ: 予備知識: テキストファイル

コンピュータの世界で「文字」を表現するものと約束された「文字番号を表すビット列(整数番号)」のみが記録されたファイル。このことを「文字のみが記録されたファイル」と言うこともあります。「改行」「スペース」「タブ」などの、古くから「文字の一種」とみなされてきた「機能を表すビット列(整数番号)」も含まれます。それ以外の文字装飾や段落整形などの機能を担った情報は記録されません。

一方、ワープロソフトなどが生成するファイルは、一般に上記の「文字番号を表すビット列(整数番号)」だけが記録されているのではありません。文字装飾・段落整形なども保存する必要があり、そのため独自の約束でファイルを作ります。

この講座で作る HTML や CSS などは、「文字のみ」で構成されるので、保存には上記の「テキストファイル」が使われます。

「テキストファイル」の編集には、「テキストエディタ」を使います。Windows の「メモ帳」はテキストエディタの一つです。このほか TeraPad など、有償無償の様々なテキストエディタが作られています。

テキストエディタの特徴は、第一に「まちがいなくテキストファイルが作れる」ことです。ワープロソフトなどでも可能ですが、独自形式で保存する方が「普通」であるために、テキストファイルにするには特別な操作が必要であることが多く、間違いがおこりやすいようです。第二に、動作が軽快。テキストファイルは「文字のみ」であることから処理すべき情報の種類が少なく、そのためテキストエディタは動作が軽快であることが多いです。